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不動産仲介は変われるか


インターネットの役割


1995年(平成7年)不動産業界に大きな変化を与えることが2つ起こりました。 1つは阪神淡路大震災で、戦後50年の日本で起こった大都市災害の初の事例であり、建物の耐震基準と住居への安全性の考え方に大きな影響を与えました。 そしてもう1つはウィンドウズ95の販売開始です。これはパソコンが今日普及するにいたるまでの起爆剤となり、多くの人がインターネットを通して情報を簡単に得るようになりました。

不動産についてもそうですが、業界を問わず全ての分野で情報革命が起こりました。 ここ数年で不動産業会におけるインターネット広告の役割はとても重要なものとなってきています。 それまでの不動産広告といえば新聞の折込広告でありポストに投函するチラシでしたが、 最近のお客さんの反応をみるとインターネット広告をみて連絡いただいたという方の比率が年を重ねるほどに増えています。 インターネット広告は紙媒体と比べて費用も比較的安価で済み、かつタイムリーに情報が流せるため、現在では不動産会社には切っても切れない存在です。

しかし、それ以上に恩恵を受けているのは購入者である皆さんであると思います。 一昔前、不動産の捜し方といえば新聞の折込みや住宅情報雑誌をみて不動産会社に行かないと理想の物件が見つからないような仕組みになっていました。 ここで問題なのは、一般の方が取れる不動産情報誌やチラシの情報は断片的なものであったことです。 その情報も不動産会社が広告料を払って出す媒体ですから、いろんな意味を含めて出したい物件・情報しか出さないというのが常となります。 大げさにいえば連絡をしてもらい来店してもらうための情報でした。 それでも不動産を買いたい人は不動産屋を介さないと物件の情報が入らないのですから、不動産情報をもっている不動産会社へ行って不動産屋のペースで物件を選ぶということになっていました。

お客さんの考え方も変わってきた!


一昔前のお客さんと今のお客さんが違うところとは何でしょうか?
各段に違うのはお客さんがもっている物件の情報量です。パソコンで検索すれば簡単に物件の情報が集められるようになりました。今インターネットに掲載されている情報は生の情報です。 不動産会社はスペースを気にすることなく情報を掲載できますし、情報を掲載すれば検索エンジンに引っ掛かりやすくなりますので極力多くの情報を掲載しています。
またお客さんからしてみても、検索エンジンを利用して希望の場所・間取り・金額を入力すれば簡単に情報が手に入ります。 最近問い合わせいただくお客さんは周辺物件の情報をちゃんと把握されている方が多くいますし、この物件が欲しいと指定される方もいらっしゃいます。 そのぐらいタイムリーに生の情報の共有化が進んだ世の中ですから、不動産の情報は不動産屋だけのものと昔ながらの営業をしていると、すぐにお客さんに嫌われてしまいます。

不動産仲介の役割とは


不動産の広告を見ればわかりますが、現在でも多くの不動産仲介業者が「紹介可能物件○○万件、 当社に来ればこんなにいい物件があります」といった感じで物件紹介力を武器に営業活動を行っています。 ただここでよく考えていただきたいのは、いままで一般の方にはなかなか手に入らなかった不動産の情報は、既にパソコンで簡単に手に入れることができるようになっているということです。

これまで不動産仲介会社の役割は一般の方が知らない物件の情報を、物件を探している方に提供して仲介手数料をいただいていました。 しかし、物件の情報を探すこと自体は誰でもできるようになっているのです。

「誰でも知っている物件を単純に案内して、気に入ってもらえたら購入してもらう」仲介の役割はただ単に案内をするだけの役割になっていないか?不動産仲介の役割とはなにか?まじめにこのことを考えれば、ただ案内するだけで本当高額な仲介手数料をいただいてよいのかという疑問にぶつかってきます。



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